随所為主 -所に随って、主と為る-
どんな苦しい逆境に遭っても何とかそれを打開して常に優位に立つ、
それには不断の心身の鍛錬をしなければならない
(出所:平成元年九月発行 『斌徳』 第四号 掲載の、故高木部長挨拶文より)
4月5日に津村部長にお会いした時に、
20年前の全日本優勝の後で、故高木部長が「随所為主」という言葉を書いた、というお話をお伺いしました。うなずきながら聞いていたわたしですが、実はすっかり忘れていて、『あれ、どこに書いたんだろ』と思っているうちに、次の話題に移りました。
その後、岡山の実家に帰省する機会があり、玄関を入ってふと見ると、
な、な、なんと、「随所為主」の色紙が! 思わず撮影。
平成元年の、我々の代のひとりひとりに、故高木部長が書いてくださった色紙でした。
どうやら母がこの20年間大切にしていたようです。大きなクリアファイルに入れておいたお蔭か、変色もせず、20年前のあの時のまま。そうそう、最後の送別会か何かでいただいたような記憶も(いまさら感激)。
それにしてもわたしったら、20年間、まったく気が付かないとはね…(呆)
津村部長に見せようと、持ち帰ろうとしたのですが、母が「家宝だから」と言って、持ち出しを許可してくれませんでした。
それからしばらくして20年前の「斌徳」を何気なく見ていると、また「随所為主」が目に飛び込んできました。それが冒頭に書いた、故高木部長の挨拶文の中の言葉です。これはもちろん、いまや一部で伝説となった「奇跡の連続二本勝ち」 を示しての言葉ですが、当時は意味がよく分からなかったような、いや、きっと、分かったようなフリをして色紙を受け取ってのでしょう。
高木先生。
わたしも、社会人になって20年経ちました。
そして、やっと、この言葉の意味が分かるような齢になったような、気がします。
そのタイミングで、いろんな偶然が重なって、この言葉に再開することができたのは、高木先生のお引き合わせでしょうか。
これからは、この言葉を胸に刻んで、心身の鍛錬に努めます。
<補足>
「随所為主」は、20年前の優勝祝勝会で配布された手ぬぐいにも書かれています。
お手元にお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
記念誌では、今までの手ぬぐいの写真も掲載予定です。どうぞお楽しみに。
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