最高に盛り上がった韓国遠征 上西昌男(剣友会会長 45卒)
今年、中央大学と韓国の延世大学が共に創立125年を迎え、記念行事
として剣道を通じた交流が行われました。
5月28日9時25分成田空港を後にして昼には仁川空港、その後ソウル
市内にある朝鮮王朝を代表する最古の景福宮、
出生から亡くなるまでの生活様式を展示した民族博物館、
中国の温家宝首相が来ていた青瓦台などを観光しました。
特に景福宮では昔の衣装での門番交代式が見ることができ思い出に
残りました。
清渓川(チョンゲチョン)。韓国ドラマ、アイリスに出てきます。
2日目は学員会副会長の安田先輩を迎え、午前中世界遺産で庭や建物
が綺麗な昌徳宮と同じく世界遺産の歴代王と王妃の位牌を祀り、祭祀を
行う祠堂である宗廟の観光をし、昼食後、延世大学に到着しました。
剣道場手前には中大剣道部の訪問を歓迎する垂れ幕、
入口では多くの人達に迎えられ剣道場へ、
永井総長、延世大学剣道師範の李範士をはじめ何名かの方から挨拶があり
津村団長も中大剣道部の歴史を交えた挨拶をされました。
その後、学生10人、OB9人での交流試合が開始されました。
延世大学の選手は大学に入って本格的に剣道を始めた人が多く、
中大は子供の頃から活躍している選手が多い、
こういう剣歴の違いにもかかわらず延世大学の選手は何とか一本をと、
中大は一本も取らせない、という気迫で双方が臨み素晴らしい試合の
連続でした。OB戦では延世大学OBはよく稽古されていて、どの試合
にも実力が発揮され、中大OBもこれに負けじとどの試合も充実した
内容でした。その後、交換稽古に入り剣を交えての交流は終わりました。
懇親会までの間、大学を案内してもらいましたが、まず、ソウルの中心部
に敷地が30万坪と中大の倍もあり、そこに125年前の建物や韓国一の
セブランス病院、一番驚いた本が一冊もない電子図書館など、125年間
の古い物から最新のIT技術を駆使した物まであり、垣間見るだけでも
本当に素晴らしい大学であることを実感しました。
延世大学の情報センター
大学内の会館で懇親会が開催され学生もOBも今回が初めての出会い
でないような盛り上がりで、津村団長から今後も交流をお願いしたい、
ぜひ来年は中大で、という挨拶もありました。
懇親会後、OBと学生それぞれが2次会に繰り出し夜遅くまで延世大学
の人達にお世話になり親交を深めました。
翌朝6時10分ホテルを出発、3時に南平寮に到着、
2泊3日でも1泊2日のような慌ただしい韓国遠征でしたが本当に充実
した素晴らしい記念行事だったと思います。
今回の遠征では延世大学剣道部関係者が我々を迎えるに当たって
極め細やかな準備や心遣いを至るところで感じました。
例えば、韓国は日本と同じ蹲踞ではないようですが中大のために練習を
して臨んでくれたそうです。延世大学剣道部の歴史はまだ35年ですが
大学から本格的に剣道を始めた人が剣道を好きになり現役を支え
OB現役が一体となっている。今回使用した剣道場もOBから1億円を
集め建てられたと聞き驚きました。この剣道場も8月で壊されるそうですが
今回の行事は最後を飾る記念行事になって頂けたと思っています。
この様に素晴らしい大学同士の交流は今後も続けるべきで、
ぜひ来年中大で実現することを願っています。
(以上)