中央大学剣友会

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佐賀白門合宿 序章

4月2日に佐賀白門合宿の速報をUPしてからはや2ヶ月が過ぎました。
その時の速報版はこちら

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この合宿は、100周年の式典以来いろんな先輩に声をかけていただきながら、やっと今年、時間ができて、また長崎の後輩S氏のしつこい・・・いや度重なる勧誘もあって、取材決行。そういえば、中原の自動販売機に水があるのを見てうらやましかった。
(まだ揺れ続けていたその頃の東京に、ペットボトルの水はなかった)

さて 白門合宿とは何か。

2008年発行の記念誌「斌徳」にある澤田先輩(57卒)の文章をお借りします。

(略)

…ちょうどその頃(編注:澤田先輩が八代白百合の教員になった平成元年頃)
高校剣道界では佐賀の秋吉先輩が三養基高校を全国級に育て上げられており、春休みを利用して佐賀を舞台に白門合宿が始まった。白門合宿とは、中倉清先生をはじめ、津村先生、新潟の万歳先輩らをお招きし、中大卒の先輩達が率いる高校が全国から集まり合宿をするというものである。初めての遠征を秋吉先輩のお口添えで行うことができた白百合学園もこれに参加した。

(略)

この合宿が他と少し違うのは、指導者も毎回必ず防具をつけて稽古をし、指揮指導も輪番制で、他の先生の指導方法を勉強することができるという、いわば生徒も強くなるが、どちらかといえば先生が鍛えられるという合宿である。まさに一石二鳥を狙う中大流である。指導者陣も広間に寝泊りし、夜はお酒のかかり稽古と、いつの間にか学生時代に戻ってしまう。剣道のお互いの稽古の方も例外ではない。

(後略)

・・・ということで
おそらく過去20年以上に渡ってこの白門合宿で鍛えられた中・高校生は
のべ二千名を数えるはず(今年は一日平均141名でした)。
その中から、中大に進学した高校生も多数。
高槻には新鮮だった写真の稽古風景も、懐かしいと感じるOBがいるはずです。

また最後の日の中大OBの挨拶が簡潔ながらもとても印象的でした。

秋吉先輩(50卒)は、この一週間は指導者同士の研鑽の場であり
学生たちもまた、先生が勉強する姿を見て何かを学ぶというお話がありました。
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渡部先輩(54卒)は、学校に戻ったら、剣道部員は勉強も生活態度も
他の生徒の模範にならなければいけないと話されました。
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澤田先輩(57卒)は、剣道は、最後は人間性の勝負だから
剣道を通じて人間性を磨かなければ、勝てないと。
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また、優勝しなければ得られないものがある、
だから優勝を経験してほしいという、応援メッセージを。

さ~すが中大OB。
どの先輩の言葉もストレートで胸に響きます。
しかし、中・高校生諸君は、2ヶ月経った今、覚えているかな。
忘れないでほしいんだけどね。

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