三年前の、イタリア大会の決勝をビデオで観て以来
世界大会にはあまり関心がありませんでした。
升田先輩が出場されていなければ
柏木先輩が剣道の指導者としてセルビアに赴任されなければ
そのまま関心がなかったと思います。
男子団体戦、予選リーグの14ブロックは
マカオと、シンガポールと、セルビアの総当たり戦でした。
一試合目
マカオ0(0)-5(9)シンガポール
二試合目
シンガポール1(2)-1(2)セルビア
1(2)-0(1)のセルビア不利で迎えた大将戦、
中大にも来場され、個人戦で活躍されたセルビアの大将が
初太刀でドウを決め(!) そのまま試合終了。
つまり、セルビアが決勝に進むには
マカオに10-0で勝たないといけないという三試合目。
これは厳しい・・・精神的に。
ダメかも・・・と、胃が痛くなりながら見ていたその試合、
一人、二人、三人と二本勝ちを続けて、希望をつないだ四人目。
中大にも来場したその副将が一本獲った後
なかなか二本目が獲れなくて(旗が上がらなくて)。
もう時間がない中で、絶対に二本目を獲りたい副将の戦いぶりを
目を潤ませながら応援していました。
五人目、セルビアの高鍋さんこと、絶対大将が二本勝ちしたものの
シンガポールと全くのタイで決着つかず。
マカオ0(0)-5(9)セルビア
代表戦は、この大将戦から3時間半後(待たせ過ぎるだろう!)。
大会を通して唯一の代表戦に、両チームの心中やいかに。
残念ながらセルビアが負けて、シンガポールが決勝へ。
決勝トーナメントの初戦で、シンガポールはメキシコに敗退
したものの、五分の試合展開だっただけに、もしセルビアが
あがっていたら・・・と考えざるを得ませんが、仕方ない。
BSの中継、ニュースから会場に切り替わった直後の映像より。
(同郷の工藤先輩からご提供いただきました)
もはや国籍不明(笑)
日本人と分かってカメラが捉えたかどうかは分かりませんが
(違う気がします。ヨーロッパの方々、みたいな感覚では)
残念ながらこの時、予選敗退が決まっていて・・・
マカオとの試合、副将戦が終わった後、主審の勘違いで
引き分けが言い渡されました。
驚いた副将が振り返って見た先には柏木コーチがいたに違いなく
2年前に赴任して以来、選手たちの精神的支柱でもあった柏木先輩
が、集大成ともいえる世界大会を終えてどのような感想を抱かれたのか
日本に帰国されてから、お伺いしてみたいと思います。
本当に残念でしたが、セルビアは個人も団体もいい試合をしました。
ちゃんとした、剣道を、していました→ココです。
柏木先輩の、指導の賜物ではないでしょうか。
蒼い目の剣士の皆さんが
警視庁や中大での稽古、京王戦での道場通い、などなど
日本での経験がすべていい思い出になってくれたら・・・
そして、その経験を財産に、引き続きセルビアでの剣道隆盛に
努めていただけたらと、切に願います。お疲れさまでした!
Comment [1]
No.1柏木幹夫さん
この度のセルビアチームの世界選手権大会出場に際しまして、北原監督、上村助監督はじめ先輩の皆様、学生の皆さんには大変お世話になり、誠にありがとうございました。
残念ながら、団体戦での予選突破はなりませんでしたが、セルビア剣士たちにとって、この上ない貴重な経験となりました。これを糧に更に努力させて参りたいと存じます。
とりわけ、初日の練習で、やさしいご指導を頂きました上村助監督には厚く御礼申し上げます。タフなセルビア剣士たちもさすがに音を上げておりました。
中大剣道部の益々の発展と皆様のご活躍をお祈りいたします。
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