明けましておめでとうございます。
先輩方におかれましては、よき新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中は、多大なご支援を賜り、誠にありがとうございます。
心より御礼申し上げます。
昨年、男子は目標とした全日本優勝大会は第三位に終わったものの、関東新人戦を優勝で締めくくり、出場した公式戦五大会とも団体・個人すべて三位以上の結果を残しました。また、女子も今井なぎささん(経4年)が、久しぶりに全日本女子学生剣道選手権大会の出場を果しました。
特筆すべきは、梅ケ谷翔君(法2年)が、関東個人優勝、連覇を狙った全日本学生選手権を準優勝し、全国の剣豪が集う全日本剣道選手権大会において、本学学生として初出場し、学生最上位、第三位という素晴らしい成績を残してくれました。同大会は昨年、一昨年と大学生の台頭が著しく、今年も梅ケ谷君を含め、学生剣士の活躍が期待されます。
(編注)
2015年6月28日全日本学生選手権の決勝戦
お相手は林田君(筑波4年・赤)
主審の左後方で、この日出場した中大の選手達が応援しています。
一方、先輩方も世界選手権日本代表や全日本実業団大会などの優勝メンバーとして活躍されました。さらには、年末の東京学連剣友剣道大会においては、Ⅰ部でAチーム優勝、Bチーム三位、関西は準優勝という結果を残されました。中大ファミリーとしては、誠に喜ばしい限りです。
(編注)
西日本シティ銀行(本店)、全日本実業団で初優勝。
本川先輩(H25卒)が中堅として出場。
なお下田先輩(H18卒)が中堅に、中村先輩(H24卒)が先鋒に
入った西日本シティ銀行(福岡)もベスト8入り。
さて、前述した全日本選手権や世界選手権の日本代表のメンバーを見ますと大学生の台頭が目立ちます。そこで、選手と所属大学の戦績の関係に興味を持ち、全日本学生優勝大会(男子団体)の過去10年間の三位以上の成績を優勝3点、準優勝2点、三位1点とポイント化してみました。そうしたところ、鹿屋体育大学(13点)、筑波大学と国士舘大学(12点)、中央大学(7点)、日本体育大学(5点)となりました。ちなみに過去5年間のポイント累計では、筑波大学(10点)、鹿屋体育大学(7点)、中央大学(6点)となり、まさに昨年の全日本選手権大会に出場した選手の所属大学と重なります。
これはあくまでも過去一部の結果であり、しかもトーナメント方式の組み合わせにも左右されるかと思いますが、その中で勝ち残るのは実力を有している大学の証であると思います。この顔ぶれを見てお気づきになるかと思いますが、本学以外はすべて体育(武道)系の学部学科を有する大学です。その中で本学がこれまで以上の結果を残すためには、体育・運動に関する科学的な取組が必須と思われます。
これまで何もやってこなかった訳ではありませんし、また、これまでの努力を否定するものでもありません。しかし、毎年毎年、現状を冷静に分析し、必要なものを取り入れていく決断をしなければなりません。順調に行っている現状を変えることには勇気がいることですが、さらなる飛躍のためには必要なことです。
12月から北原監督が率先して、アスリートとしての基礎体力強化が始まりました。トレーナーが作成した剣道選手として必要な筋肉を鍛えるメニューにより、筋力アップトレーニングを行っております。そして、新年にはその基となる体を作るため、栄養学の講習やそのための栄養サポートが開始されます。
「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」という剣道の理念を忘れることなく、今まで同様の厳しい稽古に加えて、アスリートとしての基本トレーニングが今年から本格的に始まります。その成果に夢がふくらみます。
最後になりましたが、先輩方の今年一年のご多幸とご健勝をお祈りするとともに、今年こそ全日本学生優勝大会のご報告ができるよう精進してまいります。
今年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
平成28年 正月
中央大学剣道部
部長 眞 島 和 已
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