中央大学剣道部 部長
潮 清孝
【Etobicoke(エトビコ)】
三日目。
ナイアガラから戻ったあと、夕方から時間があったので、鎌田先輩(青学OB)が指導するトロント西部、Etobicokeの道場(Etobicoke Olympium)を急遽訪問。子供から大人まで、初心者から防具組まで、ここでも皆さん大変熱心に稽古されていました。
YouTubeで直接見る場合はこちらをクリック(3分40秒)
鎌田先輩から、せっかくだから受講生にアドバイスを、と言われたものの、「すり足で!」とか「ひきつけを早くする!」とか、英語で何ていうんだろう...と考えている間にタイミングを逃すばかり。ちなみに、「すり足」などの専門用語は、そのまま「Suriashi」で良さそう(むしろ剣道用語はそのまま覚えさせる)な感じでした(多分...)。
稽古後、懇親会を開催して頂き、ゼミ生も参加して、日本のことについて質問攻めにあっていました(もちろん英語で)。
サッカーでいえば、ブラジル人がやってきた、みたいな感じでしょうか。全員、剣道の達人に見えた...のかどうかは不明ですが、学生にとっても大変貴重な経験になりました。
( ↓ 中大生はここらへんにいます。一緒に記念写真を撮りました)
【市内散策→トロント大学】
四日目(帰国前日=最終活動日)。
夜8時からトロント大学剣道部の稽古に参加予定。それまでは、市内を自由に散策(昼食は、羽尾先輩にステーキをごちそうして頂きました!)。学生たちも、Google MapやUberなどを活用して、自分たちで好き好きに活動。今回の宿泊場所もAirB&Bで学生が探してくれたもの。時代は確実に進んでいます。
そうこうしているうち、夜の8時に。同日中に高槻先輩は帰国されたので、大変心細ぉい中、指導者のJohnson先生にご挨拶。とても柔和で、これまた大変暖かく迎えて頂きました。驚いたのは、新入部員(体験入部?)の数。新学期直後ということもあり、およそ40名近い初心者の学生が、礼儀作法やすり足(Suriashi!)を習っていました。
スターウォーズの新作が公開されると、毎回入部希望者が急増するそうです。大半はすぐに辞めていくそうですが、それでも入り口としてはアリ??(日本人には、スターウォーズと剣道はつながらないか??)
稽古後はまたもや懇親会を開いていただき、指導陣の先生方や部員たちと剣道談義で大変盛り上がりました。
ちょうど、『かりそめ天国』で中大剣道部が取り上げられた直後でもあったので、結構皆さん、中大剣道部員の名前までご存知でした。日本に来たらぜひ中大剣道部に稽古に来てね!などと話しているうちに、最後の楽しい時間があっという間に過ぎていきました。
【おわりに】
「平和で安全な社会・環境があって、先輩方が積み重ねてきた歴史があって、家族や友人の支えがあって、我々は日々剣道に打ち込める。そういったことをしっかり理解しながら、日々稽古をしよう。」
今年の2月、二連覇祝賀会での私の挨拶の中で、このように申し上げました。このコロナ禍において、昨年のトロント訪問記をまとめる中で、その思いを新たにしました。現在、中大剣道部は、学内の規定のもと、オンラインも駆使しながら、可能な範囲での活動を、部員一丸となって続けております。後日、コロナを巡る社会状況が落ち着きましたら、改めて先輩方に活動の状況をお伝えして参ります。
帰国後すぐに、高槻先輩と、トロント再訪計画を練り上げておりました。残念ながら当面は難しい状況が続くとは思いますが、いつの日か必ず実現したいと思います。本当にたくさんの方々にお世話になり、感謝の気持ちで一杯です。またお会いできる日を心より楽しみにしております。末筆ながら、トロントへの渡航企画、関係者への調整、現地での様々な手配をして下さった高槻先輩に、改めて感謝申し上げます。この経験を、今後の剣道部の活動にも役立てていきたいと思います。
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