今回も画面を通しての応援となりましたが、それでもオンラインならではの良さがありました。
主務の諸岡君(4年)が伝統の青い羽織を着ていました。
関東では着ていなかったんですよね・・・
それも感染対策なのかなぁと思いつつ残念に思っていたのですが、全日本で、我々にとっても思い出深い青い羽織を見ることができて、良かったと思っていました。
優勝が決まり、最後の礼をした後
監督が選手の肩を抱いて廊下の方に向かって歩き始めました。カメラはそれを追っていましたが、その時に青い羽織が画面からどこかに走り去って行きました。誰かに呼ばれたのかな。それとも忘れ物?
カメラが本部席と決勝の舞台に戻った時、青い羽織は、ひとりで畳を拭いていました。さっきまで選手たちが座っていて、彼は座っていない畳。
後で聞いたところ、今大会は、試合後に除菌シートで畳を拭くことが定められていました。すべての試合後に畳を拭いていたわけではなく、たまたま、決勝戦後に拭いていただけと言ってましたが
そのシーンが、ずっとライブ配信されていたんだよ。丁寧に拭いていたことも、みんな知ってる(雑に拭いていたらココに書けない)。
お相手の国士舘大学も二人で拭いていたので、消毒がルールなんだろうと推測できましたが、一緒に廊下に出てみんなと感動を分かち合いたいところ、よくぞ引き返してルール通りに感染対策をとってくれました。
閉会式準備の慌ただしさの中で、優勝大学が畳を拭かなくても、多分それを責める人はいない。でも、しばらく放置された後、やむを得ず会場係員が拭いたことを知る機会があれば、少なくとも私は残念だった。諸岡君、ありがとう。わたし以外にも気が付いた先輩がいたら、きっと拍手を贈っていたと思います。そして毎日新聞社さま、そのシーンを配信してくれてありがとうございます。
畳を拭き終わった青い羽織が、選手と合流するために廊下に向かうところでそのカメラの中継が終了しました。別カメラでの、成績発表と閉会式のシーンに青い羽織は写らなかったけど、わたしはとてもすがすがしい気持ちでした。そのカメラに写らなかった諸岡君や、大阪に来ることすらできなかった剣道部員たち全員の力で日本一を獲りましたと、先代の師範や部長や監督に報告したい(そうだ、お墓参りに行こう)。
女子が優勝した後も、頼むよ。
※このページの写真は「LET'S KENDO」様 にご提供いただきました。写真の著作権は「LET'S KENDO」様 にあります。
※ライブ配信の画面の著作権は、(私の記憶では)配信者、つまり毎日新聞社にあります。そのため畳を拭くシーンに限らず、一切写真は撮っていません。
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